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睡眠薬の強さ

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睡眠障害

睡眠障害は日本人の国民病と言われていますが、睡眠時無呼吸症候群や不眠症が代表的です。
なかなか寝付けない、眠っても直ぐに目覚めてしまう場合、良質な睡眠が得られないため疲労が貯まり、記憶障害や自律神経失調症など様々なトラブルを招きます。
また、眠れない状態が続くことで、精神面にも重篤な問題が生じ、薬物治療が必要になるケースがあります。

日中睡魔が襲ってくることはよくあります。
昼食後2時から3時は多くの人が眠くなる時間帯ですが、その時間帯以外にも常に眠気がある場合、なんらかの睡眠障害が考えられます。

それでは、睡眠障害の場合何科を受診すれば良いのでしょうか。

診療科

何科を受診するかは、原因によって異なります。
まずは総合診療科を受診するのがベストですが、不眠症と無呼吸症候群では診療科は異なる場合があります。
不眠症が精神科や心療内科などメンタル面の治療なのに対し、無呼吸症候群は睡眠外来など睡眠科で治療します。

睡眠科がある病院ならば、不眠症の場合も同科を受診します。

不眠症の原因

睡眠障害の内、無呼吸症候群は原因が比較的特定しやすのに対し、不眠症は原因がはっきりしないケースが多いのが特徴です。
ストレスなど精神的な原因であれば、眠らない事で状況はさらに悪化します。

眠るということは、様々な情報を脳に記録することにも必要です。
眠ることで健全な精神状態を保つことができるのですが、眠れないために抑うつ状態に陥ってしまうのです。

睡眠薬の種類

眠りたくても眠れない場合は、睡眠薬を処方されます。
ご存じの通り、市販では購入できないのが睡眠薬です。
用法を間違えると命にもかかわる薬であるため、用法、用量を守らなければならないためです。

睡眠薬にはいくつかの種類がありますが、主にバルビツール系、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾシアゼピン系などがあります。

副作用

バルビツール系麻酔として使用されることもある強い薬で、量を間違えると生死に関わる危険があります。
昔はバルビツール系睡眠薬の多量摂取による自殺も多かったため、現在は滅多に処方されることはありません。

ベンゾジアゼピン系はバルビツール系に比べて作用は穏やかで、精神安定剤なのでリラックス効果があります。
ハルシオンが有名ですが、副作用としては幻覚、夢遊症状、健忘、混乱、興奮、朦朧などが挙げられます。
また、稀に肝炎や黄疸などが報告されています。

薬の作用による絶命はありませんが、抑うつ状態が続き自殺に至るケースも稀に見られるため、服用期間を最大で1ヶ月と定めている国もあります。

非ベンゾシアゼピン系はベンゾジアゼピン系をより安全に改良したもので、ふらつき等の副作用を軽減し、現在最も多く処方されている睡眠薬です。
副作用はあまりなく、安全性は高いものの、稀に記憶障害があります。