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薬の効果時間

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病気や怪我などの疾患に効果のある薬でも、いつまでも効果が続くわけではありません。
薬には必ず効果持続時間があり、時間が経つと効果は薄れてしまいます。
ここでは、薬と体の関係や薬の効果を高めるための工夫などについて記述していきたいと思います。

薬が届く過程

体調がすぐれない時、風邪を引いて具合が悪い時などに薬を飲むことが多いかと思いますが、口から服用した薬は一体どのような過程で患部に届くのでしょうか。

通常、薬は我々人間が普段摂る食事と同じように口から入って胃に到達し、その後腸へ行って吸収されます。
その後肝臓に運ばれた薬は殆どが血液に入りこみ、血管から痛み、もしくは症状の発症した患部へ届けられます。

この中で特に重要なプロセスとなる部分がどこだかお分かりになる方はいるでしょうか。
吸収する作用のある腸なんじゃないか、と思う方も多いかもしれませんが、実際には肝臓が最も大きな働きをしています。

肝臓は代謝機能があり、殆どの薬は肝臓で代謝を繰り返しながら段々と効果が薄まっていきます。
最終的には完全に効果を失くしてしまい、尿や便、または汗となって体外に排出されてしまうのです。

なお、これは口から薬を摂取した時の流れであり、注射や点滴といった血管から薬を摂取する場合、胃から肝臓へ到達する過程はカットされます。

薬の効果を高めるには

薬の理想像として掲げられているのが、必要な時に必要な量を必要な部位に到達させること、と言われています。
そこで、現在でも様々な研究が重ねられ、安全に患部へ薬を届けられるような技術が考え出されているのです。

また、薬の効果を高めるために必要以上の量を摂取したりする方がいますが、これは危険ですから決して行ってはなりません。
薬は正しい用量を正しく摂取して初めて効果が表れますから、効果を高めたいからと沢山摂取したところで意味はありません。

こうした行為は体に大きな負担をかけることになりますから、絶対に行わないようにしましょう。

口から入った薬が肝臓を通り過ぎて血液中に入り、効果が表れるようになるには大体15分~30分程度かかります。
もちろん、これには個人差がありますから一概には言えませんが、大体の場合これくらいの時間で効果が表れはじめます。

したがって、すぐに効かないからといって薬を飲み足してみたり、違う薬を飲むといった行動をとるのは危険ですから決してしてはいけません。

薬は体に良い効果をもたらしてくれる素晴らしいものですが、それはあくまで正しい使い方をした結果です。
間違った使い方をしてしまうと当然間違った結果が表れますから、しっかりと説明書に記載されてある注意事項を遵守し、正しい方法で薬を服用するようにしましょう。