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薬剤師として薬局で働く その2

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薬局で働く その2

薬剤師の仕事は、処方箋の受付以外に、薬歴管理、服薬指導などがあります。
複数の病院にかかっている患者さんに飲み合わせの問題などが起こらないためにも、
薬剤師としては患者さんの情報を管理する必要があります。
飲み合わせが悪いと、副作用がでたり、かえって症状を悪化させたりすることも
あるので薬剤師としては最も注意が必要な部分の一つです。
まず、患者さんのどんな情報を管理しているかというと、既往症、アレルギー歴、
副作用歴、併用薬、生活環境、家族構成などの一般的な基本情報です。
これは、はじめていった薬局では最初にアンケート形式で記入することが多い項目
です。
患者さんの状況は常に変わりますので、アレルギー歴なんかは来局のたびに情報を
更新していくことになります。
また、薬剤の交付記録もとります。
処方箋を見る限り問題がないように見えたとしても、薬物治療の経過が適切でない
場合もあります。
このとき、この薬剤の交付記録を見ることによって、患者さんの治療状態について
把握することができます。
薬物治療経過を把握するということは、患者さんの今後の治癒に関しても大きな
意味を持つことにもなりますので、必ず記録すべきのがこの薬剤の交付記録なのです。
また、薬剤師は薬物治療を通じて、患者さんとコミュニケーションをとり、様々な
情報を得ることになります。
このコミュニケーション録というのもきちんと管理していかなければなりません。
薬を渡して服薬に関して指導をするときなんかは、少し世間話から入るような
薬剤師の方がいるのもこういった事情です。
実際、患者さんとの日常会話を通して知ることはたくさんあります。
「どうも腰が痛くてね・・・」とか「この薬、いつも飲んでるんです」とか患者
さんのちょっとした言葉で薬剤師としては色々な情報を得ることができ、今後の
治療に活かしていけるんです。
女性では妊娠していたり、授乳していたりする患者さんもいるので、特に注意
が必要なんです。

服薬指導について

ちょっとした情報が服薬指導をする上でも患者さんのためになっていきますので
このコミュニケーション録というのは、意外に大切な記録なんですよ。
また、話を聞いてもらえた、少しアドバイスをもらえた、ということで、薬局と
患者さんの間に信頼関係を築くことにもつながります。
前回お話しましたが、最近はかかりつけ病院ならぬ「かかりつけ薬局」なんて
いう発想もでてきている現代ですから、薬局の薬剤師はいかに患者さんの信頼
を得るか、という点にも注意しながら仕事をしていく必要があるんですよ。
また、こういった薬の効用に関わる仕事のほかにも、保険点数の計算という仕事
も薬剤師としての重要な仕事の一つです。
薬局での調剤報酬は保険点数で計算されますので、この仕事も結構時間と手間を
必要とされる仕事ですが、きっちりと行う必要があります。
基本調剤料、指導管理料、調剤料、薬剤料などが代表的なものになります。
調剤料なんかは薬の種類によっても異なってきますが、基本的には調剤単位で
日数分で算定することになります。
薬剤師としてこういった細かい作業も着実にこなしていく必要がありますね。