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製薬会社で薬剤師として働く

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製薬会社での薬剤師

製薬会社で新薬の開発に関わるというのは、花形の仕事であり、この仕事を希望する
学生は数多く、大変狭き門となっているのが現実です。
製薬会社の研究開発は一つの商品につき十年単位のスパンで開発されるようなものが
たくさんあり、中には数百億円の研究開発費を投入されることもあります。

一つの医薬品が開発されるまでには、基礎研究から始まり、薬理や安全性に関わる
実験、臨床試験を重ねて新薬の発売へと至るため、大変長い年月がかかるものなのです。
その中で開発された医薬品は日本国内のみならず、海外でも使用されることとなれば
ひとたび世界の人々を救うことができる魅力的な商品へと生まれることができるのです。
欧米でも同じく新薬の開発はスピード感をもって行われており、今後もますます海外と
の新薬開発の競争は激化するものと思われます。

日本国内の製薬メーカーも、新薬の研究開発に力を注ぐことになるのは言うまでもありません。
新薬の研究開発というのは、薬局で「この薬はこういう薬でこういう効能があるのですよ」と
薬剤師が説明できるという答えがある仕事であるのに対して、先の見えない答えのない仕事です。

ですから、この仕事は薬というか、科学に対する探究心のある方が向いているという傾向もあります。
基礎研究などで化学物質を見つけ出したり、物理的、化学的性状の研究などというのは
気の遠くなるような作業です。
その中でスクリーニングをし、開発部門で臨床試験へと結びつけていくわけですが、
全てのケースが販売に至るわけではありません。
膨大な労力と時間をもってしても結果は得られないということがほとんどだと言ってもいいかと思います。

成功に至った医薬品

ただ、その中の本当に一握りの成功に至った医薬品が市場に販売され、人々の役に
立てる日が来るということは研究者冥利につきます。
薬学を学び、薬を自らが作る側にまわりたいと希望する学生は製薬会社の研究開発職で
就職活動するのもいいかと思います。
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研究職ということで、出勤時間は決まっていないパターンが多く、
自らの行っている研究にあわせて出勤することになります。
また、会社の中で仕事をしているので、チームとしての会議に出席したり、
管理職にもなれば部課長会議に出席することもあります。
また、経営方針発表会や部門の成果を発表するような場もありますので、
資料をまとめてプレゼンテーションを行うということもあります。

また、製薬会社で働く薬剤師の中には、研究開発以外にもMRと呼ばれる
医薬情報担当者という職種があります。
これは、会社を代表して自社製品の適正使用と普及を目的に医師と面談して、
薬に関する情報の提供を行う人のことを言います。
MRという仕事に薬剤師の資格は必要ありません。
この仕事は医師と研究開発者の橋渡しのような役目をしますので、営業職のような
イメージがある仕事ですが、実際は現場の声を研究開発に反映させたり、薬に対する
理解を深めてもらったりと非常に貢献度の高い仕事なのです。