1. >
  2. >
  3. 薬剤師にできること

薬剤師にできること

投稿者:

調剤業務と服薬説明

薬剤師にできることとして真っ先に思いつくのは、院内薬局や調剤薬局などにおける調剤業務と服薬説明です。
調剤は薬の専門家として国家資格を持つ薬剤師のみに認められる、
重要な役割の1つといえるでしょう。

最近はドラッグストアなどで調剤ブースを設けるところも増えているのです。
これは服用するお客様にとっては安心に繋がります。
もっとも、調剤を扱っていないドラッグストアにおいては、
単にレジなどの販売スタッフに徹するのではなく、薬剤師として求められることがあります。

それは薬を買う方へのアドバイスやヒアリングです。
ドラッグストアでも、自分の症状に効く薬を探してくれる薬剤師さんを求めるお客様がたくさんおられます。そんな人の症状を確認して適切な薬選びをサポートし、状況によっては医療機関の受診を勧めるのも薬剤師にできることだといえるでしょう。また、薬剤師にできることとして、高齢化時代における在宅介護や在宅療養患者へのサポートが挙げられます。

国の医療費削減の結果

国の医療費削減などの施策の結果、2012年に療養病床が15万床に絞り込まれています。
これらの病院が有料老人ホーム等の介護施設へと転換したり、在宅介護事業を始めるケースが増えるでしょう。
門前薬局など病院との関係が深かった薬局についても、運営の見直しが迫られています。一部の薬局では介護施設への在宅サービスや、自宅で介護や在宅療養をしている患者への服薬指導などの取り組みを始めています。

薬の飲み忘れがないよう定期的に訪問して管理をしたり、
副作用が生じていないか、薬が適切に効いているかなどをヒアリングや服用者の顔色や状態を見て確認します。
そして医師や看護師に適切に連携する役割も、薬剤師にできることであり、
これからの薬剤師へのニーズとなってくるでしょう。

また、薬剤師にできることとして、多くの患者や医師などの医療関係者が望む新薬の開発があります。
いかに医療技術が進歩しても、世の中にはまだまだ治療が難しい難病や原因不明の病気などがたくさんありますし、新たな病原菌も次々に生まれてくるかもしれません。

こうした病気を治すための新薬開発や、新しいウィルスや病原菌に対するワクチンの開発など、薬のエキスパートとして開発していく能力があるのが薬剤師です。
大学等の研究室や医薬品メーカーの研究開発部門などを通じて、
日本はもとより、世界の人々を救うための医薬品作りができるのも薬剤師ならではのできることではないでしょうか。