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薬剤師のスキルアップ 接遇 その2

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薬剤師のスキルアップ その2

さきほどは薬剤師の方はもちろん、医療関係者全体として
接遇スキルアップに対する関心が高まってきたということをお話しました。
薬剤師の業務についていると、最初は薬剤に関する知識に関して興味があります。
その業務の中でも薬剤についての知識を深めることに目がいくことが多いのです。
ですが、特にある程度経験年数が経った薬剤師の方に関しては、
患者さんとのコミュニケーションを円滑にとる方法の一つとして接遇スキルをアップさせることをおすすめします。
民間でセミナーをしていたり、自治体でも講習をやっていたりするので、積極的に参加してみましょう。

接遇というのは、敬語や作法といった形式的なものにとらわれがちなのですが、その本質はというと、心遣いになります。
相手の立場に立って思うことができること、相手のことを思って仕事や挨拶ができることがとても大切なのです。
薬剤師の方の笑顔一つで患者さんの心が明るくなったり、励まされた気分になったりするものです。
笑顔を作るというのは実は意外に難しいものです。

特に忙しいときなんかには、笑顔ではなくて厳しい顔をしてしまいがちです。
患者さんも忙しいという空気を察知して「この薬の飲み方についてもう少し詳しく聞きたいんだけれども・・・」と思っても、
黙ってそのまま帰ってしまったりすることもあるでしょう。
それが、常に相手のことを思っているという姿勢をしていれば、
患者さんからも自然と色々な質問がでて、円滑な治療へと結びつけることができるのです。

また、日々の日常会話も実はとても大切です。
日常会話の中から、その人の家族構成、病歴、生活スタイル、勤務形態など色々な話を情報として得ることができます。
治療をより効率的なものにするためには、こうしたちょっとした情報というのがとても大切なのです。
例えばジェネリック医薬品のこともそうです。
テレビCMでもやっているとおり、聞いてみたいけど、使ってみたいけど、何となく分からないし。
病院の先生もこの薬をいつもだしてくれるから、まあいいか、
と今までどおりの薬をジェネリック薬品にかえないまま数年たっている患者さんもいます。

ジェネリック医薬品を高齢者の方ほど使っていない

実は、このジェネリック医薬品、高齢者の方ほど使っていないという統計データもあります。
薬剤師の方に少し相談してくれればいいのですが、医療費に関しても負担割合が少なかった事情もあるのでしょう。
特に困らずきているからいいやという方が非常に多いのです。
反対に、30代、40代の方というのは、ジェネリック医薬品について聞いたり使ってみたいという申告があるケースが多いです。
やはり経済的な負担を少しでも軽くしたい世代というのは、
このジェネリック医薬品はとても魅力的な薬となっていることは間違いありません。

国としてもジェネリック医薬品の広がりというのは医療費全体の総額を削減する上で大変効果があります。
年々増加していき、高齢化が進んでいる現代においてはこれからも多くなり続けることが予想されるのがこの医療費です。
国の歳出削減にも一役かってくれるジェネリック医薬品をすすめられるか
どうかも薬剤師としてのコミュニケーションスキルが重要となってきます。
単にすすめるだけではなく、患者さんに納得して使ってもらうためにも、
普段からのコミュニケーションを円滑にとるべく、接遇に関しても興味をもつようにしたいものですね。