投稿者: 産業カウンセラー
薬剤師の方が患者さんとコミュニケーションをとる一つの方法として、
カウンセリング技術を身につけるということも非常に効果的なことです。
カウンセラーというと、心理系の大学院を卒業しないといけないとか思われている方もいるかもしれませんが。
現在、国内には様々な協会が認めているカウンセラー資格があります。
その中でも、特にメンタルヘルスに関して強いといわれているのが、
社団法人日本産業カウンセラー協会が認定している資格で産業カウンセラーです。
この資格は、薬剤師はもちろんのこと、医療業界に関わる看護師の方やその他人事担当者の方など。
たくさんの方が受験し、毎年たくさんの合格者を輩出されているものです。
受験資格としては、心理系の4年制大学学部及び大学院研究科の卒業者であること。
指定の教科の単位を取得しているものか、指定の養成講座を修了していることになっています。
薬剤師の方は薬学部に入学し、卒業しているかと思いますので、実際は産業カウンセラー養成講座に通うことになります。
これは日本各地で開催されていますので、自分の家から近い地域を選らんで受講するといいでしょう。
２０万円程度する養成講座なのですが、教育訓練給付の対象となっているので、
雇用保険に加入してる期間があれば、この講座にかかる費用はいくらか返還されることにもなっています。
近年、メンタルヘルスに関する知識、技能に関しては、その専門性が認められ、
必要とされる場面が多くなってきているのです。
役にたつ資格
薬剤師という仕事に関わらず、取得しておくことでこの先色んなところで役にたつ資格の一つといえるかと思います。
実際、この養成講座は座学と実践とにわかれており、その中で必要出席数をみたすことが修了要件の一つになっています。
土日開催であることも多いですので、社会人の方でも休みの日を利用すればきちんと出席日数をみたすことができます。
座学ももちろん大切ですが、この養成講座において最も重視されているのが、カウンセリングの実践訓練です。
「傾聴」とよばれる、クライアントの持っている潜在意識に働きかけて、かくれた意識を顕在化します。
その人のとるべきのぞましい行動を決断させるための助けをするのが、この傾聴を使ったカウンセリング手法になります。
これによって、クラインアントは悶々としていた悩みと縁を切り、新しい自分へと生まれ変わることができます。
うつ状態に陥ってしまっている方に対して治療を行う際に有効なのが、このカウンセリングなのです。
ですが、日常生活の中でも、少しのきっかけで自分の行動や考え方を見直すということはとても大切なことです。
特に、治療においては、薬剤も大切ですが健康管理、しいては日常生活を規則正しく送るということがとても大切です。
ですから、自分自身の行動様式を変えることによって、飛躍的に回復するというのは理想的な治療なのです。
ただ、実際はなかなかうまくいきませんし生活スタイルというのはなかなか変えられないのです。
でも、このカウンセリング手法でもって、
患者さんの意識に働きかけをするというのも治療の助けになることは間違いないと思いますよ。