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薬剤師の道について

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薬剤師への道

薬剤師という道を選んだ薬学部の方に、薬剤師の様々な進路、キャリアについて
これからご紹介したいと思います。
薬剤師というのは、薬物を取り扱う以上、どの職場にいっても几帳面さと倫理観は
守らなければなりません。
そして、医師や看護師といった医療スタッフとコミュニケーションをとりながら
チームで治療に取り組むことにもなりますので、人間関係構築能力、他人と円滑に
コミュニケーションをとれるという能力もあわせて必要となります。

その上で、多種多様な道があるのが薬剤師という仕事です。
仕事内容も勤務形態も自分のあったものを選び、それぞれのフィールドでいかんなく
自分の力を発揮することができるようにしましょう。

さて、まず、薬剤師という仕事の働き方として最も多いのが、薬局での仕事です。
厚生労働省の統計の中に、主に従事している業務の種別について記載がありました。
これによると、「薬局の従事者」は5割を越えており、薬学生の半数以上が薬局に
就職していることが分かります。
同じく、「病院・診療所の従事者」は約19%、それに続くのが「大学の従事者」、
「医薬品関係企業の従事者」という結果になっています。

これらの詳細については後述することとして、全ての職場で働く薬剤師には現代において、
多種多様なスキルや経験が求められていることは確かです。
以前は4年間大学の薬学部や薬科大学に在籍すれば
薬剤師の受験資格を得られたものですが、現在は6年間在籍しないと
国家試験の受験資格が与えられません。
これは、それだけ社会の薬剤師に対するニーズが強くなったことへの現れだともいえるのです。

現代の医療界

現代の医療界の進歩はめまぐるしく、現代社会において、
薬剤師の学習するべき内容が4年間で教えられなくなりつつあり、
結果として6年間に以降したということも言われています。
それだけ、薬剤師に求められている薬に対する知識レベルは高く、
また技量も経験も求められているというわけです。

病院におけるチーム医療の進展とか、薬局における業務の多様化とか、
様々なことが引き金となって、この薬学部6年制というのが敷かれたことになるのですが、
今までは基礎理論を学校で学び、実践を就職した後で、となっていたパターンではなく、
臨床的な部分も在学中に経験し、薬剤師として自信を持って
医療体制にあたれるようになったのが、非常に大きなこれまでとの違いだと認識しています。

調剤業務ひとつとっても、単に言われたことを言われたようにするだけの
薬剤師にとどまることなく、病院勤務の薬剤師が病棟業務にいくようになったり、
薬局だったら自らが患者さんと直接話して患者さんに病歴について聞いたり、
そのときの薬の服用や管理に関する注意などには留まらない、
積極的な薬学に関する姿勢も問われるようになってきました。

ジェネリック医薬品という言葉は最近ではほとんどの方が耳にしたことがあるかと思いますが、
やはりこういった後発医薬品の調剤から、在宅調剤といった
時代に即したことができるという力も薬剤師には必要になってきます。
薬学生は今の時代に何が求められているかということに注目し、しっかりと
薬学について学んだ後、どの道に進むべきか考えることが大切です。