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ホスピスへの転職

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ホスピスでの薬剤師の役割

ホスピスが最近になってよく聞かれるようになりましたが、このホスピスとは肉体的な痛み、また心の痛みを取り除くことを目的とした緩和ケアを指します。
治療を受けている患者さんにとって肉体的精神的な痛みは想像以上に辛く、少しでも解放されたいと思うものです。

そのためホスピスは非常に重要なケアであり、また医療の原点ともいえます。
ホスピスは医療従事者だけが従事するものだと思われがちですが、実は薬剤師も重要な役割を担っているのです。
がんなど緩和ケアが必要な患者が近年特に増加しており、薬剤師の重要性はより大きくなっていくことでしょう。

患者の中には治療中の痛みや不安のため、睡眠障害を起こす方も多くいます。
そんな時には睡眠導入剤や抗不安薬、抗鬱薬などが必要になってきます。
場合によっては服用する薬の量がどんどん増えていくケースも見られます。

そんな時に薬剤師がいることで、薬の管理がしやすくなります。
この点は他の医療従事者では難しいこともあり、薬剤師の存在は重要になります。

末期がんでは痛みが非常に強くなるため、麻薬の投与が必要になります。
しかし患者の家族は麻薬の投与を拒否するケースがあります。
痛みを軽減し、少しでも楽になるために麻薬は必要になりますが、その重要性を語るのは薬に精通している薬剤師が適しています。
こういったケースでは薬剤師が専門家として不可欠だと言えるでしょう。

医師を始めとする医療従事者は薬剤師ほどの薬の知識を持っていないものです。
そのため、薬に関する質問も多くあります。
そんな場合に薬剤師は専門家として深い知識を持って説明をしていったり、また分析をしたりします。

ホスピスでの薬剤師の仕事内容

緩和ケアでは複数の医療従事者が連携を取り、チームになって患者の治療を行っていきます。
その中で薬剤師は薬の管理をしたり、医療従事者や患者などに対して薬の説明を行っていきます。
治療に関して薬の投与は多くあるものですが、様々な薬を患者によって選択し、投与していきます。
そのため、薬の専門家である薬剤師はその知識を生かし、緩和ケアでの治療に関わっていきます。

がんの患者も昨今では多くなっており、ホスピスの対象となる患者もより多くなっていきます。
そのため、これまで以上に薬剤師が必要になってきます。
薬剤師というとドラッグストアや調剤薬局での勤務がほとんどと思われていますが、ホスピスで働く薬剤師も多くなってきています。
転職に関しては自分の希望や適性を考えつつ、方向性を決めていく必要があります。
その中で終末医療に関して強く関心がある薬剤師の方は、ホスピスへの転職も検討してみるといいでしょう。