投稿者: 薬学の専門家としてチーム医療に携わる事もできる「抗菌化学療法認定薬剤師」
在宅や居宅型の介護施設などが多くなっていることで、薬剤師の活躍の場も、ドラッグストアや薬局、病院などから、より利用者に近い場所に移ってきています。
チーム医療は在宅や居宅医療を行っている利用者さんにとって必要不可欠な医療となっていますが、ここに薬剤師も活躍の場があります。
こうした医療分野についても、その他の分野についても、薬剤の専門家として積極性をもって治療に貢献できる抗菌化学療法認定薬剤師が注目されています。
この資格は公益社団法人日本化学療法学会が実施、認定している資格で、抗菌化学療法の専門的知識を持った薬剤師を育成する目的を持っています。
薬物血中濃度モニタリング「TDM」を実施することができるで、抗菌薬に関して医療の現場において薬剤師の発言力を高めることができるなど非常に専門性の高い資格です。
専門性が高く実践スキルを磨くことができる抗菌化学療法認定薬剤師
抗菌化学療法認定薬剤師になるためには様々な教育を受ける必要があります。
日本化学療法学会主催の教育セミナー、抗菌化学療法認定薬剤師認定委員会指定の研修プログラムへの参加などを通し、化学療法全般について深い知識を持つことが必要です。
さらに日本DTMなどが実施するプログラムを受けて専門的な感染症病態、ガイドラインなどを学ぶことも必要となります。
抗菌化学療法について実践的なスキルを磨くこと、また新しい情報をしっかり取得していくことなども必要となり、あらゆる角度から抗菌化学療法の深い知識を得ていくことが必須となります。
こうした深いスキルと知識をもって、医療分野で化学療法の実践に対し、高い発言力がある責任を持った資格者となれるのです。
抗菌化学療法認定薬剤師になるためには必要な条件がある
薬剤師として抗菌化学療法に5年以上携わっていること、これを医療機関の施設長若しくは感染対策委員長が証明してくれること、日本化学療法学会下院であり、薬剤管理指導、治療薬物モニタリング、医薬品情報業務などを通じ、感染症患者症例報告書を15例以上提出することが必要です。
また日本化学療法学会主催の抗菌薬適正使用生涯教育セミナー、講習会に参加し、60単位以上の取得も求められるので、長いスパンで取得して事を考慮し、スケジュールを決めてしっかりと知識を養っていくことが必要となるでしょう。
抗菌化学療法認定薬剤師の申請手続きについて
抗菌化学療法認定薬剤師になれてそのまま資格を保有できるということはありません。
この資格については抗菌化学について常に新しい情報と知識が必要になる事から、抗菌化学療法認定約時足資格認定期間の5年の中で、60単位以上取得し更新手続きを行うことが必要となります。
取得した単位についてわかる書類と更新申請料を振込した書類などを日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師認定委員会充てに郵送します。
認定期間中は継続して、日本化学療法学会会員であることが条件です。